本格的で見ごたえのあるドラマでした。
昭和の脱獄王の実話に基いているため
リアリティと迫力があります。
網走刑務所や戦中の様子とかよくわかり
ノスタルジックな気分になりますね。
山田孝之 破獄
寒さが尋常じゃなくて独房の壁が凍り
囚人たちが凍死するとか地獄ですね。
第二次大戦中という状況を考えると
基本的人権は二の次にされたのでしょう。
塩湯って何?
浦田看守長が佐久間に与えた塩湯ですが
「もう脱獄しないと約束しろ」という
重要なシーンで使用されてました。
四角い木の箱に温かいお湯が入っていて
あそこに手を入れると気持ちよさう。
こんな慣習が実際にあったのか気になって
ネットで調べましたが何も情報がありません。
(大分県に塩湯温泉がありますが無関係)
塩湯の効果については血行促進、温熱作用
殺菌効果、デトックス、保湿効果、発汗作用など
いろいろ体には良さそうですね。
普通のお湯ではなく塩湯を差し入れたのは
看守長のいきなはからいなのでしょうか。
ただ手錠したままの手をあそこに入れると
鉄がサビてしまうと思うのですが。
公式サイト
博物館 網走監獄
お尻チェック
これは間違いなく実際にチェックしたはずです。
佐久間のような脱獄のプロならなおさら。
あのシーンの佐久間(山田孝之さん)の苦悶の表情が
演技とは思えないほどリアルで怖くなりました(^^)
ただ看守が生指でインしていたのでゾッとしましたが。
なぜ手錠が外れる?
昔の手錠の精度の問題かもしれませんが
佐久間がいとも簡単に手錠を外してました
カギがなくても外れるみたいですが
マジシャンのような器用さですね。
このあたりはドラマの演出なんでしょうか?
インスタ
山田孝之
破獄の感想
そもそもの始まりは最初の殺人でしたが
借金の返済に切羽詰まっての犯行でした。
愛する女性を遊郭から救うためにした借金…
蟹工船で真面目に働いていた若者の人生が
その後こんなに変化するとは皮肉なものです。
佐久間は生来気の短い性格なのでしょう。
ついカッとなって人を殺してしまう。
犯人贔屓な目でドラマを見がちですが
本来は脱獄せずに刑期を全うすべきですね。
ただ最後のシーンで佐久間が列車の中から
「あのへんに俺の家があるんです」
そうつぶやくところは印象に残ります。
「この人にも愛する家族がいるんだな…」
そう思うと複雑な気持ちになりました。
いずれにしても山田孝之さん、北野武さん、
満島ひかりさん、俳優たちの演技が凄かったです。
こんなに食い入るように見たドラマは久しぶり!
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